循環型資源利用システム
活性炭の再生
水質・大気汚染対策、有害化学物質対策まで。活性炭への関心が高まっています。
はじめに
活性炭は、古くから水質汚濁や大気汚染などの原因となる物質の吸着除去に用いられてきましたが、工業化が進むにつれ、 増加する環境課題への対応手段として、改めて注目されています。
まず、水質汚濁防止法、大気汚染防止法、悪臭防止法など次々と施行・強化される規制への対処です。1999年に公布されたPRTR法(化学物質排出把握管理促進法)により、環境への排出量や事業所外への移動量の把握・届出を事業者に義務付けました。事業者による自主管理により環境負荷の低減を図ることを目的としており、活性炭の活用は今後ますます重要になります。
もう一つは、活性炭の再生利用による資源のリサイクルです。使用済み活性炭は、性能を回復させ再利用することができます(注※)。活性炭により汚染物質を浄化し、さらに、活性炭リサイクルによって環境負荷低減にも貢献できる環境保全と資源循環を両立するシステムであり、循環型社会の実現に貢献します。
注※ より安全でクリーンな再生業務を実施するために、当社では使用済み炭の受け入れ基準を設定しています。
活性炭の再生とは?


再生メカニズム
使用済み活性炭(以下、使用済み炭)の性能を再び吸着プロセスに利用できる状態に回復させることを「再生」といいます。再生方法は高温熱分解と酸化性ガスによる再賦活(熱再生)が一般的で、使用済み炭を流動炉やロータリーキルンで800℃から900℃の高温により炭化・賦活し再び活性炭の性能を回復させます。もし適切な条件下で再生処理が行われない場合には、活性炭の細孔が、炭化した吸着物で閉塞するなどの問題が生じ、十分な性能回復は見込めません。
大阪ガスケミカルの活性炭再生業務
大阪ガスケミカルは、一世紀におよぶ活性炭製造技術の蓄積をもとに、使用済み炭の品質を回復させる熱再生技術 および設備を有し、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、PRTR法などの規制を遵守した、安全かつ環境に配慮した再生業務に取り組んでいます。また、使用済み炭を再生する際、活性炭の性状および吸着負荷の程度を綿密に分析し、必要に応じて再生実験を行うなど、活性炭の性能が十分に回復する条件を設定して実施しています。
| 再生工場 | 伯方化学 本社工場(愛媛県今治市) 伯方化学 関東工場(茨城県龍ケ崎市) |
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使用済み活性炭の受け入れ可否判断基準
次の項目に当てはまる使用済み炭は、再生不可とし原則受け入れ出来ません。
- PRTR対象物質を1%以上(特定第一種指定化学物質は0.1%以上)含有し、使用済み炭自体がPRTR対象物質に該当する場合
- ダイオキシン類を含む排ガス、排水を処理した活性炭。
- 毒物、重金属を含む排ガス、排水を処理した活性炭。
- 腐食性が大きく、熱再生時に腐食が懸念される場合。ただし熱再生前に、洗浄を行うことで腐食を回避できる場合を除く。
- 熱再生での排ガスや、洗浄排水が規制値を超える恐れがある場合。
- 大量に溶剤などを含有し、発火の危険性がある場合。
- 作業者の健康、安全に問題がある場合。
- 使用済み炭の弊社受け入れ判定基準値を超える場合。



