三菱化工機と大阪ガスケミカルの共同で
『固形感を残したまま異臭成分を除去した飲料⽤途製造装置』の開発に成功しました。

三菱化工機ニュースリリース

この装置に使用されている大阪ガスケミカルの高機能活性炭フィルターについて

近年、健康に対する関心の高まりから食物繊維の摂取を意識した果汁飲料や、野菜飲料においても清澄していないタイプの製品が多くなってきています。

ところで、飲料の原料となる果汁や野菜には、本来の呈味、香気成分、ビタミン等の有用成分だけでなく、青臭さや刺激臭等好ましくない臭気や、カフェイン等の過剰に摂取することが好ましくない成分(不要成分)、不純物等が含まれていますので、これらを除去した製品化が必要とされています。

液体製品の臭いや夾雑成分、色の除去のためには、通常活性炭をご使用いただきますが、粉末状の吸着剤を使用する場合はろ過工程が必要ですので、その際、飲料中の懸濁成分(有用成分)も同時に除かれてしまいます。また、破砕状、球状、ペレット状といった粒状の活性炭やフィルター状に成形した活性炭を用いると、通液中に懸濁物質(有用成分)が粒子間に目詰まりしてしまい、処理の継続が困難になるという課題がありました。

このたび、大阪ガスケミカルでは三菱化工機(株)様と共同で、この課題を解決する技術を開発し、特許出願するとともに、2017年6月28日~6月30日に東京ビッグサイトにて開催された展示会「第2回ドリンクジャパン」において技術内容を発表いたしました。

本技術とは、固形分を含む溶液を、あらかじめ固形分の多い濃縮液とろ液とに分離し、ろ液を精製した後、精製したろ液と固形分の多い濃縮液とを混合することで、原料本来の固形分濃度を維持したまま、風味、嗜好性を改善した飲料製品を製造するというもので、三菱化工機様のろ過機「ダイナフィルター」と、弊社の活性炭フィルター(右写真)を組み合わせることで、大量の製品を効率的に吸着処理することを可能にしました。

なお、本技術は、2017年10月4日~10月6日に東京ビッグサイトにて開催される展示会「食品開発展2017」でも発表する予定です。ぜひ展示ブースまでお運びいただきますようお願い申し上げます。

この件についての担当部門
活性炭事業部 第一営業部 機能材チーム
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