プレスリリース
カーボテックとの活性炭MSC供給販売契約の締結について
日本エンバイロケミカルズ株式会社
大阪ガスケミカルグループの日本エンバイロケミカルズ株式会社(本社:大阪府、社長:領木康雄)は、ドイツの活性炭メーカー、カーボテック(CarboTech AC GmbH/CarboTech Services GmbH)(本社:ドイツ エッセン市、最高経営責任者:マーティン・ライトゲーブ)と窒素発生装置などに使われる活性炭*1MSC*2(分子篩炭:Molecular Sieving Carbon)に関する供給販売契約を締結しました。
カーボテックは、MSCのパイオニアであり、製造だけでなく、MSCを使用する窒素発生装置の設計ノウハウを顧客に提供するなど、サービスを含めた販売力に強みをもつ活性炭の事業者です。
今後、カーボテックはMSCの自社生産を行なわず、当社からの供給品に切り替えます。両社の提携により、MSCの市場において、カーボテックは販売、当社は製品開発と、それぞれの強みである事業に経営資源を効果的、効率的に集中させることができるようになります。カーボテックはこれまでに培ってきた技術サービス力を活かして営業を強化し、当社は市場やお客さまのニーズに合う製品の開発を促進します。両社は緊密に協力し、世界市場の早期開拓を目指します。
当社の活性炭事業は、1936年にドイツより製造技術を導入して以来、お客さまの高度なニーズに応えるべく、着実に研究開発を積み重ね、ノウハウを蓄積してきました。その長い歴史と実績に裏打ちされた高い技術力により、国内トップクラスのシェアを有しています。また、当社はMSCにおいても高い技術力を有しております。
今後も当社は、MSCなどの高付加価値で競争力のある製品を開発・製造し、アジア圏や欧米をはじめとして、グローバルな事業展開を加速していきます。
(*2) 活性炭の一種であるMSCは、通常の活性炭よりさらに小さな細孔を持っており、分子を「ふるい分ける」機能を持っています。
この特徴を活かして、現在MSCは主に窒素発生装置(窒素PSA:Pressure Swing Adsorption)などに使用されていますが、最近ではバイオガスや天然ガスの分離精製にも応用されており、高性能なMSCの需要は世界的に高まっています。
大阪ガスケミカルグループの概要
- 1.概要
- 大阪ガスケミカル株式会社および活性炭、保存剤を主要事業とする日本エンバイロケミカルズ株式会社を中心に、製造・販売会社を含む全11社で構成
- 2.社員数
- 約580名(2011年度末)
- 3.売上高(グループ単純合計)
- 377億円(2011年度)
日本エンバイロケミカルズ株式会社の概要
- 1.本社所在地
- 大阪市西区千代崎三丁目南2番37号
- 2.事業内容
-
- 活性炭、下水処理用の担体の研究、開発、製造および仕入・販売
- 木材保護塗料、シロアリ防除材(防蟻剤)、工業用保存剤の研究、開発、製造および仕入・販売
- 3.資本金
- 21億円 (大阪ガスケミカル株式会社70%、大阪ガス株式会社30% 出資)
- 4.社員数
- 約110名(2011年度末)
- 5.売上高
- 137億円(2011年度)
- 6.設立日
- 2003年4月1日
カーボテック(CarboTech AC/ CarboTech Services GmbH)の概要
- 1.本社所在地
- Elisenstrasse 119, D-45139 Essen, German
- 2.事業内容
-
- 活性炭、シリカ、活性アルミナ、ゼオライトなどの研究、開発、製造および仕入・販売
- モバイル吸着塔のレンタルサービス
- 3.資本金
- USD3.9million(International Chemical Investors Group 100%出資)
- 4.社員数
- 約60名
- 5.売上高
- USD30million(2011年度)
- 6.設立日
- 1988年
本件に関する問い合わせ先
日本エンバイロケミカルズ株式会社 企画部 (06)4393 – 0195
以 上