ポリシラン「開発品」
樹脂融着用添加剤 - OGSOL SI-10-40
大阪ガスケミカルのポリシランは、ポリオレフィンなどの樹脂に塗布することで、ポリオレフィン同士を容易に融着できる融着剤です。
ポリシランの特長
ポリシランは主鎖をケイ素のみで構成する化合物であり、撥水性、防錆性、酸化防止性、高耐熱性等の機能を有しています。当社のポリシランは樹脂添加用途、塗料用途として適しています。
ポリオレフィンへの融着性能向上
ポリオレフィンの融着
ポリシラン(SI-10-40)をポリプロピレンフィルムに塗布し、張り合わせると、フィルム界面に隙間がなく、融着することができます。そのため、 フィルム界面の接着強度が向上します。
試験方法:T型剥離試験
ポリプロピレン:フィルム厚0.5mm
ポリオレフィン樹脂などの樹脂への相溶性が高く、ポリシラン(SI-10-40) が界面から深く浸透することによって、樹脂同士を熱融着させる効果があります。
酸化防止性能 樹脂コンパウンド用途
酸化劣化抑制(銅害防止)
ポリエチレン樹脂(中密度)に機水性のあるポリシラン(SI-10-40)を添加することで、 ポリエチレンの酸化を防ぎます。
防錆性能 塗料用途
10日間浸漬試験
ポリシラン(SI-10-40)を含むエポキシ塗料を鉄鋼板に塗布すると、錆の発生が抑制できます。
試験方法
元素マッピング
ポリシランを含む塗料を使用すると、金属内部の酸化が抑制できます。
レベリング性能 塗料用途
塗工試験
ポリシラン(SI-10-40)を含むエポキシ塗料を鉄鋼板に塗布すると、添加量に応じてレベリング性能が向上します。
試験方法
①エポキシ塗料と硬化剤を92部:8部で、配合
②所定時間室温で静置
③鉄板に0.5gの塗料を乗せ、一定の荷重で刷毛で塗布
ポリシランの用途例
想定用途
建築防錆塗料用途から樹脂改質用途まで幅広い材料への応用が可能です。