チタニア「開発品」
新素材:超親水性、塗布性と透明性に優れたナノ素材のチタニアゾル
光触媒の用途に利用いただける高機能な開発中の新素材をご紹介します。
大阪ガスケミカルのフロンティア マテリアル研究所では、超親水性、塗布性と透明性に優れたナノ素材のチタニアゾルを開発しています。
チタニアゾルをコーティングすることで、以下のような機能性の付与が期待されます。
チタニアゾルの特徴と機能
当社のチタニア(TiO2)ゾルは、高い光触媒活性を保有しつつ透明性・紫外線遮蔽性を有し、湿布性・密着性に優れています



防曇
紫外線により超親水性を示し、また光を照射しない場合でも親水性を示します。 表面の親水化により、液滴が水膜化し、液滴による光の散乱を低減することで、くもりの抑制が期待できます。
UV照射時の接触角はほぼ0◦であり暗所でも市販のチタニアより低い接触角(8~9◦)により慣れ性を出現、効果の持続性にも優れます


(刷毛)塗布したポリカーボネート樹脂版の親水性
防汚
紫外線により超親水性を示し、また光を照射しない場合でも親水性を示します。表面の親水化により、 汚れの下に水が入り込むことで防汚効果が期待できます。
紫外線カット
チタニアゾルは透明でありながら紫外線をカットし、外観や強度の劣化を防ぎます。
弊社チタニアゾルを塗布することで
紫外線を遮蔽し、樹脂の劣化を抑制します
紫外線を遮蔽し、樹脂の劣化を抑制します

有害物質 分解
チタニアゾルは1g で250 ~ 300m2/g の比表面積を有し、有機物や臭気を素早く分解します。
光触媒による有機物の分解
市販チタニアナノ粒子に比較し短時間で色素(有機物)を分解します
※チタニアをガラス上に塗布し、メチレンブルーを吸着させたのちに紫外線光を照射し、透過率の回復を見る試験。本チタニアゾルがより多くのメチレンブルーを吸着し、数倍の速度で分解している。
