セルロース「開発品」

大阪ガスケミカルのセルロース

大阪ガスケミカルフロンティアマテリアル研究所のフルオレンセルロースは、植物由来のセルロースと石炭由来のフルオレンを原料とした高強度補強材料であり、樹脂マスターバッチで提供できるため、容易にプラスチックを補強できる事を特長としています。

高分散性セルロース樹脂補強材

フルオレンセルロースファイバーの特長

樹脂やゴムへ分散しやすいセルロースファイバーを、マスターバッチとして提供します。

セルロースファイバーは植物由来の高強度材料であり、新たな補強材として注目されています。しかし、一般的なセルロースファイバーは樹脂やゴムへの馴染みが悪いため、分散が難しく補強材としての機能を発揮することが困難でした。
これに対して、フルオレン誘導体にて修飾したセルロースファイバーは樹脂やゴムへの馴染みを改善し、分散性を高めています。サンプルとして樹脂マスターバッチ・オイルマスターバッチ(ゴム用)を用意しています。

フルオレンセルロースファイバーの構造

フルオレンセルロースファイバーのサンプル種類

樹脂マスターバッチ

樹脂マスターバッチ
(30wt%濃度)

  • 高密度ポリエチレン
  • ポリブチレンテレフタレート
  • ※その他の樹脂マスターバッチについては個別にご相談下さい。
オイルマスターバッチ

オイルマスターバッチ
(50wt%濃度)

  • パラフィンオイル(非極性ゴム用)
  • ナフテンオイル(極性ゴム用)

フルオレンセルロースファイバーの用途例

想定用途

熱可塑性樹脂補強材

  • 弾性率、強度増加
  • 熱膨張率低下
  • (無機フィラーに比較して)
    軽量化、耐摩耗性、平滑性向上、リサイクル可能

ゴム補強材

  • モジュラス向上
  • 硬度上昇
  • 引裂き強度向上
  • (無機フィラーに比較して)軽量化、低粘度

フルオレンセルロースファイバーの樹脂補強性

フルオレンセルロースファイバーは広範な樹脂へ均一に分散し、補強効果や線膨張係数低下の効果が得られます。

ポリブチレンテレフタレート(PBT)
高密度ポリエチレン(HDPE)
※FLCF10wt%:フルオレンセルロースファイバーの樹脂マスターバッチ(30wt%濃度)を10wt%に希釈

フルオレンセルロースファイバーのリサイクル性

評価方法:PBTに各種繊維フィラーを添加し、混錬機でコンパウンドを作製
複数回混錬した後の強度維持率でリサイクル性を評価した

リサイクル可能なバイオマス由来の繊維強化樹脂を作製可能です。
”バイオマスフィラー×リサイクル性=サステナブル”

フルオレンセルロースファイバーのリサイクル性

フルオレンセルロースファイバーのゴム分散性

フルオレンセルロースファイバーのゴム分散性

フルオレンセルロースファイバーは幅広い種類のゴムに対して擬集物なく分散できます。(EPDM,NR,SBR,CR,NBRなど)

フルオレンセルロースファイバーのゴム補強性

フルオレンセルロースファイバーのゴム補強性

フルオレンセルロースファイバーはゴムのモジュラス・硬度・引裂き強度などを向上できます。

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