気相gas-treatment
大気浄化
活性炭は、大気中の有害な化学物質や悪臭等を吸着・除去し、大気を清浄に保つことに役立っています。
脱臭
排ガス脱臭(VOC対策含む)
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吸着脱臭塔 | ||
---|---|---|
入口濃度(ppm) | 出口条件(ppm) | |
アンモニア | 0.56 | 0.05 |
トリメチルアミン | 0.001 | 0.001以下 |
硫化水素 | 0.08 | 0.001以下 |
メチルメルカプタン | 0.06 | 0.001以下 |
硫化メチル | 0.048 | 0.001以下 |
二硫化メチル | 0.022 | 0.009以下 |
下水、し尿処理場、ごみ焼却場からの排気中には、数十種類の悪臭成分が含まれています。当社の『粒状白鷺Gシリーズ』は、それぞれの悪臭ガス除去に充分な脱臭効果を発揮するよう特殊な処理を施しており、極低濃度から高濃度の悪臭ガスでも確実に除去できます。また、組み合わせによって、様々な悪臭ガスの一括除去が可能です。
- 酸性ガス類:硫化水素(腐った卵臭)、メルカプタン(腐った玉ねぎ臭)
- 塩基性ガス類:アンモニア(し尿臭)トリメチルアミン(腐った魚臭)
- 中性ガス類:硫化メチル、二硫化メチル(腐ったキャベツ臭)
脱臭用活性炭 粒状白鷺Gシリーズ
当社が開発した特殊な処理を施した活性炭「粒状白鷺Gシリーズ」は、悪臭防止法に規制されている特定22物質(酸性ガス、硫黄系中性ガス、アルデヒド類、有機溶剤、脂肪酸類)の吸着を目的とした脱臭用活性炭です。
これらの吸着剤を対象ガスの成分に応じて適宜組み合わせて使用することでシステムとして多種多様な悪臭ガスの除去を行います。
仕様および吸着特性
酸性ガス用 | 塩基性 ガス用 |
硫黄系中 性ガス用 |
アルデヒ ド類用 |
|||
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粒状白鷺 GH2x (アンモニア 共存) |
粒状白鷺 GS3x (アンモニア 非共存) |
粒状白鷺 GTsx |
粒状白鷺 GS2x |
粒状白鷺 GAAx |
||
形状 | 円柱状 | 円柱状 | 円柱状 | 円柱状 | 円柱状 | |
充塡密度(g/mL) | 0.390~ 0.435 |
0.390 ~0.440 |
0.500 ~0.570 |
0.460 ~0.520 |
0.480 ~0.550 |
|
粒度(3.35~4.75mm) (質量分率%) |
95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | |
硬さ(質量分率%) | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | |
乾燥減量(質量分率%) | 5.0以下 | 27.0~33.0 | 28.0~33.0 | 5.0以下 | 27.0~35.0 | |
pH(-) | 6.0 ~10.0 |
6.0 ~10.0 |
1.0 ~2.0 |
1.5 ~2.0 |
6.0 ~9.0 |
|
ガス 酸性 |
硫化水素 | ◎ | ◎ | |||
メチルメルカプタン | ○ | ◎ | ◎ | |||
ガス 塩基性 |
アンモニア | ○ | ◎ | |||
トリメチルアミン | ○ | ◎ | ||||
中性ガス 硫黄系 |
硫化メチル | ○ | ◎ | |||
二硫化メチル | ○ | ○ | ◎ | |||
アルデヒド類 | アセトアルデヒド | ○ | ○ | ◎ | ||
プロピオンアルデヒド | ○ | ○ | △ | △ | ◎ | |
ノルマルブチルアルデヒド | ○ | ○ | △ | △ | ◎ | |
イソブチルアルデヒド | ○ | ○ | △ | △ | ◎ | |
ノルマルバレルアルデヒド | ◎ | ○ | △ | △ | ◎ | |
イソバレルアルデヒド | ◎ | ○ | △ | △ | ◎ | |
有機溶剤、脂肪酸類 | イソブタノール | ○ | ○ | △ | △ | △ |
酢酸エチル | ○ | ○ | △ | △ | △ | |
メチルイソブチルケトン | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
トルエン | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
スチレン | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
キシレン | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
プロピオン酸 | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
ノルマル酪酸 | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
ノルマル吉草酸 | ◎ | ○ | △ | △ | △ | |
イソ吉草酸 | ◎ | ○ | △ | △ | △ |
※1.◎:最適、○:適、△:可
※2.酸性ガス用吸着剤は、アンモニア共存下では、GH2xを使用し、アンモニア非共存下では、GS3xを使用します。
Gシリーズ 脱臭システムの例
Gシリーズ脱臭システムは、酸性ガス、塩基性ガスおよび中性ガスをそれぞれ選択的に吸着する脱臭用活性炭を数種類組み合わせて、悪臭成分を効率良く除去するものです。
『粒状白鷺Gシリーズ』にはそれぞれ特性がありますので、充てん順序が適正でなければ有効な脱臭機能を発揮しないことがあります。吸着剤の充てんは、ガス入口から 酸性ガス用(有機溶剤・低級脂肪酸用)→塩基性ガス用→硫黄系中性ガス用→低級アルデヒド用 の順序を厳守して下さい。
悪臭成分除去用活性炭;「粒状白鷺GM2x」
一般的な下水処理施設の汚泥処理系、水処理系の悪臭ガス除去を目的に、従来の3層システムの簡略化に成功した悪臭物性同時除去用活性炭です。
- 既存施設をそのまま利用することが可能です。
- 薬剤効果による優れた吸着性能を有します。
悪臭6成分に効力のある複数の薬剤で処理することにより、酸性ガス(硫化水素、メチルメルカプタン)、硫黄系中性ガス(硫化メチル、ニ硫化メチル)を選択的に酸化させ、また塩基性ガス(アンモニア、トリメチルアミン)を化学的に吸着します。 - 悪臭6成分を一種類の活性炭でバランスよく吸着・除去することが可能です。
- 吸着性能の向上により、活性炭必要量、圧力損失が減少します。
- カートリッジの部分交換が可能なためランニングコストが減少します。
- 各層毎に標準厚(接触時間)を考慮する必要がありません。
- 既設の装置では、さらに他の悪臭ガスに適応する活性炭を積層することが可能です。
- 再生が容易で再生による性能回復も良好です。
項目 | 推奨設計値 |
---|---|
充てん層厚 | 36cm以上 |
接触時間 | 1.2s以上 |
ガス線流速(LV) | 0.3m/s以下 |
ガス温度 | 20℃ |
相対湿度 | 80%以下 |
テクニカルデータ
粒状白鷺GM2xの設計計算とメリットについて
『粒状白鷺GM2x』は悪臭ガスを共存させた状態での吸着量を設計に採用しています。この吸着量は単独ガス系で取得した値に比べて小さくなりますが、最も負荷の大きいガスに対して必要な活性炭量を確保すれば、他の悪臭ガスも同時に除去できます。
代表的物性
対象ガス種ごとに吸着特性の異なる4種をラインナップしておりますので、お客様の仕様に最適な銘柄を選定いただけます。
標準系 | 硫黄系中性ガス 支配系 |
塩基性ガス支配系 | 酸性ガス支配系 | |
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銘 柄 | GM2x4/6-1 | GM2x4/6-2 | GM2x4/6-3 | GM2x4/6-4 |
形 状 | 円柱状 | 円柱状 | 円柱状 | 円柱状 |
乾燥減量 (質量分率%) |
30.0~35.0 | 30.0~35.0 | 30.0~35.0 | 30.0~35.0 |
充てん密度(g/ml) | 0.470~0.540 | 0.450~0.520 | 0.480~0.550 | 0.420~0.490 |
粒度(質量分率%) (4.75~3.35mm) |
95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 |
硬さ(質量分率%) | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 | 95.0以上 |
pH(-) | 1.0~2.0 | 1.0~2.0 | 1.0~2.0 | 1.5~2.5 |
空気清浄
室内、自動車内といった空間内の空気には、建材、部品から発生する揮発性有機化合物(VOC)や、私たちの体、タバコの煙などの有機物質が含まれます。
大阪ガスケミカルは、活性炭や、それを加工したフィルターによりそれらの成分を除去することで快適な室内空間の創造、維持に役立ちます。
空気浄化用に用いられる活性炭とは?
通常の活性炭表面では吸着したいもの(被吸着物)が活性炭の表面を拡散し、分子に近い大きさの細孔を中心に濃縮されることで除去効果を発揮します。
分子間力による物理吸着に加え、活性炭の表面に種々の薬品をつけることで、化学反応を起こすことによって除去したいものをより効果的に、強力に捕捉する化学吸着があります。
最適な細孔、表面処理を施した活性炭により、空気中に存在する、アンモニア、有機酸、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドといった成分を除去します。