ポリオレフィン樹脂用
特長
ポリオレフィン樹脂相溶性
高い接着性
耐久性向上
酸化劣化抑制
高い撥水性
用途例
車両部品
包装用フィルム
樹脂管
建材
物性表
OGSOL SI-10-40 | ||
---|---|---|
外観 | ー | 淡黄色粘調液体 (トルエン5%以下含有) |
分子量 | Mn | 620 |
Mw | 700 |
※MB(PP+SI-10-40 10%配合)での提供も可能
溶剤溶解性
- 評価条件 : 10wt%溶液を作製し、常温下で振とう機を用いて、溶解させた。
- 評価方法(目視) : ○ 1時間以内に溶解、× 不溶
エーテル | 芳香族 | ケトン | アルコール | |||
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THF | トルエン | アセトン | MEK | エタノール | i-プロパノール | |
OGSOL SI-10-40 | ○ | ○ | × | ○ | × | × |
樹脂物性
接着データ
SI-10-40をポリプロピレンフィルムに塗布し、貼り合わせると、フィルム界面に隙間がなく、融着することができます。
そのため、フィルム界面の接着強度が向上します。
接着条件:160℃で120秒、0.05MPa加圧しながら接着
試験方法:T型剥離試験
ポリプロピレン フィルム厚:0.5mm
※滋賀県立大学 徳満勝久教授測定データ。
EPMA(ケイ素マッピング)
SI-10-40はポリプロピレン樹脂への非常に高い浸透性を有しています。
TEM画像
SI-10-40をポリプロピレンフィルムに塗布し、貼り合わせることで、フィルム界面が隙間なく融着し、接着強度が向上します。
実際に、融着界面においてラメラ構造が確認されます。
撥水性
ポリエチレン樹脂(中密度)にSI-10-40を3wt%添加することで、撥水性が向上します。
酸化劣化抑制(銅害防止)
ポリエチレン樹脂(中密度)に撥水性のあるSI-10-40を添加することで、ポリエチレンの酸化を防ぎます。
評価条件:ポリエチレン配管を10wt%塩化銅水溶液に4500時間浸漬し、その後、FT-IRを用いて観察した。